フローライトは、パワーストーンの中でも特にカラーバリエーションが豊富なことで知られています。
不思議な光を放つこの石は、一体どのような効果を秘めているのでしょうか?
今回はフローライトの特徴や効果について見ていきたいと思います。
フローライトとは?
鉱物としてのフローライトは、フッ素とカルシウムとの化合物である「フッ化カルシウム」。
熱水鉱脈や温泉地帯に生成し、広く産出しています。
結晶の形は生成時の温度などに影響され低温だと「六面体」に、高温の場合は「八面体」に結晶すると考えられています。
そのカラーバリエーションはとても豊富で紫色、緑色、黄色、無色、ピンク色など様々な色が産出されます。
中にはレインボーカラーのように複数の色が混ざっているものもあります。
それぞれの色の違いは、石に包有する「希土類元素の違いが影響するようです。
また、フローライトはパワーストーンなどの装飾品以外にも、フッ素やテフロン加工などの原料として、身のまわりのさまざまなものにもよく利用されています。
フローライトには、それぞれの色が縞(しま)状の層を成すものもあります。
とりわけ青紫、白、黄色が縞模様となったイギリス・ダービーシャー産蛍石は「ブルージョン」と呼ばれています。
フローライトの特徴
フローライト(Fluorite)の鉱物としての特徴は大きく2つあります。
1つ目は、「溶けやすい」という点。
フローライトは、ラテン語で「流れる」という意味の「fluere」が名前の由来です。
これは、溶鉱炉で融合させるための溶剤として、フローライトが使われていたためとされています。
また、18世紀頃には粉末にしたフローライトを水に溶かし、薬として服用していたこともあるそうです。
これも、溶けやすい性質を持つフローライトならではのエピソードですね。
次に、2つ目の特徴は、紫外線を当てると光を発する現象が見られる点です。
フローライトの和名は「蛍石(ほたるいし)」と言いますが、これは光を発した状態のフローライトが、「蛍に似ていること」から名付けられました。
ちなみに、紫外線に当たると発光するという現象はフローライトで最初に発見されたもの。
そのため、この現象のことを「フローレッセンス」と呼ぶようになりました。
では、そんなフローライトの効果とはどのようなものなのでしょうか?
フローライトの効果
- ひらめき・アイディアを与える
不思議な光を放つカラフルなフローライトは、持ち主にひらめきやアイディアをもたらします。
凝り固まった考えを解きほぐし、思考に柔軟性を与えてくれます。難しい問題を抱えて出口が見えないときに、突破口へと導いてくれるでしょう。
- 眼力アップ
未来を見通す先見性を高めてくれるフローライト。
見えない世界を感じ取る感性を高める作用がある、と言われています。先行きの見えない真っ暗闇の状況において、正しい方向を見つけるサポートをしてくれるでしょう。
- 学習力アップ
フローライトには脳の海馬を活性化させ、集中力や記憶力を高める効果があるとも言われています。
新しく何かを学ぼうとする時にはピッタリの石ですね。また、学習力がアップすることで、物事の理解を深め、冷静で的確な判断を下すことも可能となります。
- リセット効果
フローライトには、煮詰まった気持ちを再起動させてくれる石。
考えすぎて疲れた頭をリセットしたい時や、落ち込んでしまった気分を切り替えたい時、優れた効果を発揮するでしょう。
精神的にも肉体的にもスッキリしたい人におすすめです。
- 保護力アップ
フローライトは浄化力が高く、マイナスな人の影響を遠ざけてくれるパワーもあります。
人の影響を受けやすい人はお守りとして持つといいでしょう。また、電磁波などの有害な電波をやわらげる効果も期待できます。
なお、フローライトはその色によっても効果が変わってきます。
以下にそれぞれの色の効果をまとめておきます。
色別の効果一覧
- 無色 → 浄化力、知性、心のバランスを調整、インスピレーション
- 青色 → コミュニケーション力、グラウンディング
- 緑色 → 癒し、保護、精神的な成長
- 紫色 → 集中力、直感力・ひらめき、芸術的センス
- 黄色 → 協調性、知性、創造力
- ピンク色 → 気品、女性的な魅力
フローライトがおすすめな人・シチュエーション
健康
心身の疲れ、ストレスが溜まっている時。
金運
仕事の決断に迷う時。
新しいことにチャレンジする時。
仕事の効率をアップさせたい時。
人間関係
人間的な未熟さを感じる時。
フローライトの活用法
フローライトのブローチ・ネックレス
気持ちを落ち着けたい時はブローチやネックレスがおすすめ。
ストレスや緊張を和らげ、穏やかな気持ちになれます。
また、学習力を高めてくれるので、仕事や勉強に集中したい人にもピッタリです。
フローライトの原石
カラフルな見た目が美しいフローライトの原石は、インテリアとしても活躍してくれます。
理想としては、部屋の役割によってそれに適した色のものを置きたいところです。
フローライトのタンブル
普段からお守りとして持ち歩くと、マイナスなエネルギーから持ち主を守ってくれるでしょう。
また、瞑想の時には、頭頂部の近くか眉間の間、または胸の上に置くのも効果的です。
フローライトと相性の良い石
+アクアマリン
深い浄化と癒しをもたらすアクアマリンと組み合わせることで、持ち主の心に平和と安定をもたらします。
また、アイディアを与え意欲を高めてくれるので、新しいことにチャレンジする時にも効果を発揮してくれるでしょう。
+チャロアイト
持ち主の転機を支えてくれるチャロアイト。
フローライトと組み合わせることで、目の前の道を切り開く勇気とパワーを与えてくれます。
困難に直面したい時や、これまでとは違った方向に人生の舵を切りたい時におすすめ。
+ミルキークォーツ
持ち主の潜在能力を引き出してくれる組み合わせ。
大きな目標や困難な課題に直面した時におすすめです。
+メテオライト
宇宙エネルギーとの繋がりを深めてくれるメテオライト。
先見性をもたらすフローライトと結びつくことで、宇宙の叡智を通じたアイディアをキャッチできるようになるでしょう。
画期的なアイディアを求めている時や、芸術的なセンスを高めたいのなら、理想的な組み合わせです。
+ラブラドライト
豊かなイマジネーションをもたらす組み合わせ。
ものごとを見通す力を与え、的確な判断を促します。
また、他者とのコミュニケーションを円滑する効果も。
フローライトの注意点
割れやすく、傷つきやすい石です。
衝撃に弱いので取り扱いには細心の注意を払うこと。
また、紫外線に弱いので、太陽光での浄化は避けた方がいいでしょう。
フローライトの浄化法
- 流水
- 月光浴
- セージの香り
- 水晶クラスター
フローライトの基本データ
和名 | 蛍石(ほたるいし) |
色 | 紫色、緑色、黄色、無色、ピンク色など |
主な産地 | アメリカ、中国、イギリス、スペイン、ペルー、カナダ、南アフリカなど |
硬度 | 4 |
成分 | フッ化カルシウム |
結晶 | 等軸晶系 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フローライトは、持ち主の感性を高める石。
頭で考えて答えがわからない時は、この石の力を手に持ち自由な流れに身をまかせてみましょう。
そのパワーに触れることで、自ずと進むべき道が見えてくるはずですよ。
今回の記事があなたと石との素敵な出会いの助けになりましたら幸いです。
それでは。